任意売却と競売の大きな違いは4つあります。
金銭面・精神面・引越し・債権者の4つです。
ここでは任意売却での不動産売却と競売での売却の違いを比較しています。
任意売却なら、市場価格に近い価格で売却できます。
また、競売よりも精神面での負担が少しでも軽減できたりと、任意売却のメリットが多くあるため、とまとハウジングでは任意売却をお勧めしています。
競売とは...
住宅ローンの支払いが困難になると、銀行は貸していたお金を回収するために、裁判所を通じて、一番高く買ってくれる人(落札者)を募集します。これは、所有者の意思に関係なく強制的に行われます。こうして、担保にとっていた不動産をお金に換えて回収する制度を競売といいます。落札者の募集は、裁判所の閲覧室やインターネットなどによって、広く公開される方法によります。
任意売却とは...
住宅ローンが払えないなどの理由で「いずれ競売になる」「競売で落札される」前に債権者(金融機関)に通常通り売却することの同意を得て、売却することを任意売却といいます。
※ただし、任意売却とは通常の不動産売買と違って、専門的な知識や経験をもとに債権者からの同意を取り付ける作業が必要となります。
任意売却 | 競 売 | |
---|---|---|
金銭面 | 市場価格と近い金額で売却できる。 残債務が少なくなる |
市場価格の7~8割で売却になることが多い 残債務が多くなる。 |
精神面 | 交渉の窓口は任意売却を依頼した業者になるので精神的な負担が無い プライバシーが守られる。 |
いつ入札されるかわからない不安と各種メディアに掲載され、近所に情報を知られる。 近隣に知れ渡る。 |
引越し | 引っ越しをする時期を自由に決められ、引っ越し費用を確保できる場合もある 融通がきく |
買い手が見つかれば、引っ越し先が決まっていなくても強制退去にさせられる すぐに出て行かなければならない |
債権者 | 残った住宅ローンの返済について債権者と相談できる。 柔軟に対応してもらえる。 |
任意売却よりも印象が悪いので、その後の返済についても対応が厳しい 一括返済を迫られる |
■ 任意売却と競売の違い ■
任意売却が市場価格と同程度の金額なのに対して、競売では一般的に市場価格の「7~8割」で落札されることが多いので、それだけ売却後の住宅ローンが残ってしまうことになります。
任意売却では売却手続の一環として、引越時期も調整してもらえます。
また、売却費用の中から「30万円前後」の引っ越し費用を確保してもらえる場合もあります。
反面、競売手続では債務者の引越などは一切考慮されず、裁判所で手続が進むだけです。
このため、お金がなくて引っ越し先が決まっていなくても、買い手が見つかってしまえば、最終的には「強制的に退去」させられてしまいます。
しかし、場合によっては「早く退去して欲しい」などの理由で、落札者が引っ越し費用を出してくれるケースもあるようです。